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【コラム】アメリカで日本の家電を使いたい
2021年10月21日
「アメリカの電圧は120V、日本の家電は100V。20Vしか違わないからそのまま使えるはずだ!」
と思って実際に使ってみたら、電圧が合わなかったのか故障してしまった・・・という事例を、数多く見てまいりました。

医薬品の「用法・用量を守って正しくお使いください」と同じように、電化製品は、電圧・周波数を守って正しくお使いいただかないと大変危険です。
日本からはるばるアメリカまで家電を持っていかれるのなら、そのついでに変圧器も一緒にお持ちいただければ・・・と思います。





■日本の家電をアメリカで使う場合



海外の電圧は、アメリカで120V、中国で220V、ヨーロッパや東南アジアで220~240Vなど、日本の100Vよりも高くなっています。
そのため、現地の高い電圧を100Vまで下げるために、ダウントランスという電圧を下げる変圧器が必要になります。
アメリカで日本の電化製品を使う場合は、120V対応のダウントランスが必要となります。





■変圧器が不要になる場合



スマートフォンの充電器などで、「INPUT AC100~240V」という表示があるものがあります。
(※画像はCASIO製デジタルカメラの充電器です。)
この場合、100Vから240Vまでの電圧に対応しているという意味になりますので、変圧器なしで世界各国でご使用いただけます。





■変圧器のサイズと重量

120V対応のダウントランスは、120V→100V変換という20Vぶんの変換を行えばよいので、比較的小さく軽いものが多いのが特徴です。
とはいえ、変圧器は内部のコイル(鉄線)で電圧を調整するという構造上、定格容量が大きくなればなるほど重くなります。
1000Wを超える大容量のタイプの場合、2キロ、3キロの重量があります。

例えば・・・


【変圧器】【海外用】 東京興電 海外用変圧器 ステップダウントランス 定格容量1500W 変換電圧120V→100V TB-1500

定格容量1500Wタイプのこちらの変圧器の場合、
 本体サイズ:10.5cm × 7.6cm × 10.5cm
 本体重量:2.8kg
というサイズとなります。

お持ちいただく方法については、他のお荷物との兼ね合いなどもあり、ご渡航される方によってまちまちですが、変圧器は手荷物にするには少し重いため、家電類と一緒に海外へ送られるという方もいらっしゃいますので、ご参考までに。







■変圧器の定格容量



ご使用の家電の消費電力しだいです、と言ってしまうと身も蓋もないので一応の目安を。

当店でよくご質問をいただくのが、

・IH炊飯器、ホットプレート、トースター、ミキサーなどの調理家電
・掃除機、布団乾燥機、アイロン、ドライヤーなどの生活家電

などの家電ですが、これらの家電は消費電力が高いため、概ね1500Wクラスの定格容量のある変圧器が必要となります。

・マイコン炊飯器、ホームベーカリー、餅つき機、コーヒーメーカー
などの場合は、消費電力が1000W未満の場合が多いため、1000Wクラスの変圧器でもご使用いただけるものも多くあります。

・テレビやゲーム機などのAV機器
・空気清浄機、加湿器などの生活家電

これらについては、概ね500Wまでの変圧器で対応可能というケースが多く、1000Wクラスの変圧器をご案内することは稀です。
BDプレーヤーなど、消費電力が大きくても10数ワット程度の家電であれば、より小さな変圧器でもご使用いただけます。

もちろん何事にも例外はありますので、消費電力はしっかりとご確認ください。





■価格差の理由は?

次いでよくご質問いただくのが価格差。
実際に、同じ定格容量の変圧器でも、お値段がかなり違う場合があります。
この違いは、主に次のような理由によるものです。

・コイルが従来の糸巻型のものか、トロイダルコアという軽量タイプか
・過熱防止装置や過電流防止装置など安全装置の有無
・自動で電圧を安定化させるような装置の有無
・日本製か海外製か

これらの違いが、そのまま価格差に直結しております。
当然ながら、複雑な構造をしていたり、高機能な製品が高価になる傾向にあります。

なお、当店でお取り扱いの変圧器は、一部の旅行用小型変圧器を除いて、すべて安心と信頼の日本製となっております。





■具体的な選び方

さて、それではどのような変圧器を選べばよいのか?ということですが、実例をふまえてご説明いたします。

・引っ越しが多い、あるいは住居内での配置換えが多く、少しでも小型・軽量なほうがいい、という場合



東京興電 TBシリーズのような、小型軽量なトロイダルコア使用の変圧器をお勧めしております。

また、このシリーズは定格容量の小さいもので130Wから、大きいもので1500Wまで、幅広いバリエーションがありますので、用途に応じてお選びいただけます。

・長時間あるいは長期間に渡って、大電力の家電を使う、という場合



日章工業 NDF-Uシリーズのように、とにかく頑丈な変圧器をお勧めしております。
10年、20年とご愛用いただける、当店イチオシの変圧器です。

・日本に帰ったら、今度はアメリカの家電を日本で使いたい、という場合



→電圧のアップ・ダウン両方に対応している日章工業 SK-Uシリーズのような変圧器がございます。


この他にも、120V対応のダウントランスは数多くございます。

海外用の変圧器は、日本国内で暮らしている方にはほとんど縁のない製品です。
そのため、いざ必要となってお選びいただくとなると、「どれを選べばいいかわからない!」となるのも当然のことと思います。


そんなときのための専門店、海外電気CLUBでは無料相談を受付中。
用途に応じて最適な変圧器をご紹介いたしますので、当店までお問い合わせくださいませ。

<<海外電気CLUB>>
電話:078-331-2433 (平日10:00~17:00)
メール:info@kaigaidenki.jp

どうぞ宜しくお願いいたします。






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